日本人に多い「がん」について
「日本人の3人に1人はがんによって死亡する」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
その年によって細かい人数は上下しますが、日本では1981年から現在まで連続して「がん」が死因のトップになっています。
厚生労働省が発表した「2022年人口動態統計(確定数)」によると、2022年の死亡者数のうち24.6%が「がん」によって亡くなっているということです。
「がん」による死亡者数のうち、男性は223,291人、女性は162,506人ということで大きな男女差はないことが分かります。
死亡者数の最も多い「肺がん」について
肺がんは男女合わせて死亡率トップの病気です。
年間7万4千人もの方が肺がんによって亡くなっていると言われています。
肺がんには小細胞がんと非小細胞がんの2種類があり、さらに非小細胞がんの中で腺がん、扁平上皮がん、大細胞がんの3つに分類されていきます。
肺がんは、主に肺門部と肺野部という部位に発生します。肺門部のがんは喀痰細胞診や気管支鏡検査で見つけやすく、レントゲンでは見つけにくいのが特徴です。反対に肺野部のがんはレントゲンで見つけやすいという特徴があります。
罹患率の多い胃がんと比べて死亡率が高いのは、それだけ早期発見が難しいからだと言われています。
治療ができる段階で見つけて、少しでも早い時期から治療を開始することが重要です。
男性の罹患率トップである「胃がん」について
胃がんは、日本人に多く見られるがんの一つで、特に男性の罹患率はトップと言われています。死亡者数は肺がん、大腸がんに次いで3番目に多く、年間4万人以上の方が亡くなっているとされています。
胃がんのリスクを高めるピロリ菌の感染者数が減少していることで若い世代での罹患率は少なくなっている一方、食生活の乱れや塩分過多の地域では発症率が高くなるなど、今後も大きな課題となっていくでしょう。
そんな胃がんですが、罹患者数は多い一方、早期に発見できれば治療によって良好な経過が期待できる種類でもあります。
胃がんは、定期的な健康診断や胃カメラ検査、バリウム検査で発見することができます。
若い世代を中心に増加傾向にある「子宮がん」について
子宮がんは、部位によって子宮頸がんと子宮体がんという2つの種類に分かれます。
子宮頸がんは若い世代を中心に増加傾向にあり、10代でのワクチン接種が推奨されています。
子宮頸がんは進行する速度が緩やかで、定期的な健康診断を受けていれば発症前の段階で見つけることも可能です。
若い世代に多い子宮頸がんと違い、子宮体がんは閉経を迎える40代以降に増加していきます。
子宮体がんになると、進行する前の段階で不正出血など目に見える症状が出るため、こちらもすぐに受診ができれば進行を抑え治療を行えるという特徴があります。
食の多様化によって増加している「大腸がん」について
大腸がんは、年間5万人以上の方が亡くなっているとされています。
近年では死亡者数が胃がんを抜いて2番目に多いがんになりました。
大腸がんは、早期治療ができればほぼ治癒が可能ながんであるにもかかわらず、年間の死亡者数は増加傾向にあります。
その要因として挙げられるのが、初期症状の見逃しによる進行です。
便の異常、下血や血便、残便感、腹痛や肛門痛など、気になる症状があった場合は放置せずきちんと検査を受けるようにしましょう。
また、潰瘍性大腸炎など炎症性腸疾患を患っている方、大腸ポリープが見つかったことがある方、家族に大腸がんを患ったことがある方がいらっしゃる場合なども定期的な検査を受けることをおすすめします。
女性の罹患率が最も多い「乳がん」について
女性の罹患率が最も多いのが乳がんです。
年間1万4千人の方が乳がんによって亡くなっていると言われています。
20代半ばから60代以上と、幅広い年齢層で発症することが特徴です。
マンモグラフィなど乳がん専用の検査もありますので、年に一度はきちんと検査を受けるようにしましょう。
乳がんは、がんの中では比較的、早期発見・早期治療に繋げやすい種類です。
医院情報
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