胃がんのリスクを軽減!ピロリ菌検査を受けましょう
皆様は、ピロリ菌という名前を聞いたことはあるでしょうか。
「名前は知っているけれど、どういうものかは分からない」「検査を受けるように言われたけれど、体に違和感がないので特に何もしていない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ピロリ菌は、知らないうちに私たちの体に棲みつき、さまざまな病気のリスクを高める可能性があります。
今回はそんなピロリ菌についてのお話です。
ピロリ菌という名前を聞いたことはありますか?
ピロリ菌は、正式名称をヘリコバクターピロリ菌と言います。
「ピロリ菌」がどんなものがご存知無い方でも、名前だけは聞いたことがあるのではないでしょうか。
ピロリ菌は酸性の強い胃の中でも生息できる強力な菌で、一般的には幼少期に感染していることが多いとされています。
一昔前は、不衛生な水から感染することが多いとされていましたが、近年では、ピロリ菌に感染している大人が口移しや箸の共有をすることで小さなお子様に感染してしますパターンが多く見られます。
年配の家族にピロリ菌感染がみられた場合には、若い世代の方やお子様でもピロリ菌検査を受けることをおすすめします。
ピロリ菌はさまざまな病気のリスクを高めます
ピロリ菌は、感染しているからといって痛みや苦痛を引き起こすものではありません。
人によっては慢性胃炎を起こしやすくなりますが、中には数十年にわたって感染に気づかないというケースも大いにあるのです。
一見大きな害がなさそうに見えるピロリ菌が、なぜここまで注目されているかというと、近年の研究で、ピロリ菌が胃がんや胃潰瘍といった上部消化管の病気のリスクを高めることが分かったからです。
特に胃がんは、原因の90%以上がピロリ菌感染だと言われています。
ピロリ菌に感染しているからと言って必ずしも胃がんになる訳ではありませんが、病気のリスクを考えるとピロリ菌の除菌治療は必ず受けておくべきだと言えるでしょう。
ピロリ菌に感染していることが分かった場合の対処法
胃内視鏡検査やピロリ菌感染のチェックで胃内にピロリ菌の感染が見られた場合は、専用のお薬を用いた除菌治療を行う必要があります。
除菌治療は、胃酸の分泌を抑えるお薬と抗生物質を用いて、一週間かけて胃の中のピロリ菌を駆除していきます。
一週間の治療で8割の方は除菌治療が完了します。
除菌しきれなかった場合には、お薬の組み合わせを変えて2回目の除菌治療を行います。
近年ではピロリ菌にもいくつかの種類が確認されており、その種類に合わせたお薬を使うことも重要になってきました。
2回目以降の除菌は保険が適用されないこともあるため、注意が必要です。
「ピロリ菌に感染しているかも?」と不安な場合
家族にピロリ菌感染者がいた場合などは、若い方や健康な方でも検査を受けるべきだと言われています。
これは、ピロリ菌が経口感染しやすい細菌だからです。
ピロリ菌に感染していた場合は、定期的に胃内視鏡検査を受けて胃がんや胃潰瘍・十二指腸潰瘍のリスク診断を行う必要がありますが、ピロリ菌感染の検査自体は、年に何度も行う必要はありませんので、気になる方は早めに検査を受けてみることをおすすめします。
早い段階で検査を受けて、必要に応じて除菌治療を済ませることは、将来的な胃がんや上部消化管の疾患を予防することに繋がります。
胃内視鏡検査を用いたピロリ菌検査
胃内視鏡検査を用いたピロリ菌検査は、培養法、迅速ウレアーゼ法、組織鏡検法があります。
培養法とは、胃の組織を採取してピロリ菌がいる環境で培養を行うという方法です。
迅速ウレアーゼ法は、ピロリ菌の特性を活かした検査で、胃の組織を採取してアンモニアのPHの上昇を調べます。
組織鑑検法は胃の組織を採取して顕微鏡でピロリ菌がいないかを調べるという方法です。
ピロリ菌検査は、胃内視鏡を用いる方法とそうでないものがあるため、クリニックの方針や患者様のご希望に合わせた方法を選ぶようにしましょう。
医院情報
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佐賀市八戸2丁目の「森医院」は昭和27年に開院して以来、世代を超えて地域の皆様の健康を支えるお手伝いをしています。
「日本消化器内視鏡学会」の専門医・指導医による内視鏡検査は、従来の「つらい、痛い」というイメージを払拭し、早期発見・早期治療に貢献してきました。
そのほかにも、日常生活の中の些細な体調不良から生活習慣病の予防、定期的な健康診断など、幅広い診療に対応しています。
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